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Showtime VRは、一度に何台のVRヘッドセットを同時制御できるでしょうか?

Showtime VR自体には台数の上限はありません。公式の価格表には50台という数字が出てきますが、これはあくまで目安であって、天井ではないです。

Showtime VRで数百台のVRヘッドセットをコントロールしている様子

では何が実際のボトルネックになるのか。答えはシンプルで、ネットワーク機材とコントローラー端末の性能です。逆に言えば、ここさえ押さえておけば、数百台規模の同時制御も十分に現実的です。

これまでの実績 #

実際、Showtime VRはかなり大きな規模のイベントでも使われてきました。

  • 化粧品会社のカンファレンスで350台
  • ウィーンのシェーンブルン宮殿でのVRツアーで120台
  • イスラエルでのホロコースト関連イベントで150台
  • ニューヨークのイベントで100台
  • パリの遊園地の常設VRショーで120台

もっとも、こうした大規模案件は特別なケースで、実際には社内研修のような場面で20〜30人程度で使われることの方が多いのが実情です。

230台を動かした、東京のある医療学会の話 #

実際に大規模運用がどう進んだのか、具体的な事例をご紹介します。2024年11月、東京で開催された医療系の国際学会でのことです。

Showtime VRで数百台のVRヘッドセットをコントロールしている様子

このイベントでは、200名を超える参加者に向けて、医療現場を撮影した360度動画を同時に見てもらうという企画がありました。用意されたVRヘッドセットはPico G3が200台、Meta Quest 3が30台の、合わせて約230台。決して小さな規模ではありません。

ネットワーク側の機材も、この台数に見合ったものが選ばれました。DHCPルーターにUbiquiti EdgeRouter 6P、PoEスイッチにUniFi US-8-150W、ネットワークコントローラーにUniFi Cloud Key、アクセスポイントにUniFi U6 Proという構成です。

Showtime VRで数百台のVRヘッドセットをコントロールしている様子

設定面で特に意識されたのは、次の3点でした。ネットワーク遅延をできるだけ避けるため、機材はできる限り有線接続にすること。プレイヤーアプリの設定ファイル(config.txt)に使用するWiFiのSSIDとパスワードをあらかじめ記載し、ヘッドセットが会場の別のWiFiに勝手に繋がってしまわないようにすること。そしてコントローラー用のパソコンには固定IPアドレスを割り当て、設定ファイル側にもそのIPアドレスを記入しておくこと。

事前のリハーサルは3回行われ、いずれも問題は出ませんでした。ところが本番当日、状況が変わります。会場には参加者のスマートフォンやノートパソコン、さらに同時通訳用のヘッドセットまで含めて、大量のWiFi機器がひしめいていました。その電波干渉の影響で、VRヘッドセットとコントローラーPCの接続が不安定になってしまったのです。

1回目の上映は、その接続不良を抱えたまま乗り切るしかありませんでした。ただ、ここで終わらなかったのがこの事例のポイントです。2回目の上映を前に、制御信号のパケットサイズを小さくし、送信頻度を上げるという調整が行われました。結果、2回目の上映では接続不良は一切起こりませんでした。

この一件が教えてくれるのは、多数のWiFi機器がひしめく会場では、機材構成をきちんと組むだけでは足りないことがある、ということです。当日の電波状況に応じて、制御信号の送り方そのものを調整できる余地を残しておく。この柔軟さが、大規模イベントを乗り切る鍵になります。

まとめ #

Showtime VR自体に台数の上限はなく、上限を決めるのはネットワークとコントローラー端末の性能です。100台を超えるような規模になってきたら、業務用グレードのネットワーク機材を有線で組み、config.txtでのSSID・パスワードの明記やコントローラーPCの固定IP化といった、細かい設定をきちんと詰めておくことが大切です。

そしてもう一つ。リハーサルで問題がなかったからといって、本番でも大丈夫とは限りません。参加者のスマートフォンや同時通訳機が大量に集まる会場では、電波干渉は起こりうるものとして想定し、制御信号のデータ量や送信頻度を調整できる準備をしておくと、いざという時に落ち着いて対応できます。

投稿者プロフィール #

Showtime VR Japan
Showtime VR Japan
Showtime VRとは、複数台のVRヘッドセットの一斉・同時動画再生や、状態監視が行えるシステムです。管理者が360度動画を一括制御し自由に再生できることで、参加者はまるでその場にいるかのような体験をすることで、より有意義な研修や学習をすることが可能です。Showtime VRとは?

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