よくお問合せを頂く、現在の代表的なVRヘッドセット、Quest 3, Quest2, Pico G3について比較してまとめてみました。全て、VR(360度動画)一括制御システムShowtime VRは対応しています。価格などは2024年8月現在です。
Quest 3, Quest2, Pico G3の比較(2024年8月現在)
仕様 | Pico G3 | Meta Quest 3 | Meta Quest 2 |
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バッテリー容量 | 5,300 mAh (大体2.5-3時間前後) Qualcomm Quick Charge(急速充電) 3.0対応 | 約5,060 mAh (19.44 Wh) (大体2.2-3時間前後) | 3,640 mAh (大体2-2.5時間前後) |
解像度 | 4K 1832 x 1920 (片目) 3664 x 1920 (合計) | 4K 2064 x 2208 (片目) 4128 x 2208 (合計) | 4K 1832 x 1920 (片目) 3664 x 1920 (合計) |
ピクセル密度 | 773 PPI | 1,218 PPI | 773 PPI |
リフレッシュレート | 72Hz, 90Hz | 90Hz, 120Hz (実験的) | 60Hz, 72Hz, 90Hz, 120Hz |
レンズ | フレネルレンズ TÜV Rheinland低ブルーライト認証 | パンケーキレンズ採用(Quest 2比40%薄型化) | フレネルレンズ |
視野角 | 98° | 110°(水平) x 96°(垂直) | 約90° |
IPD(瞳孔間距離)調整 | 58mm, 63.5mm, 69mm (レンズ固定具を直接動かす) | 58-70mm (ヘッドセット下部の物理ダイヤルにより連続調整) | 58mm, 63mm, 68mm (レンズ固定具を直接動かす) |
パススルー | 無し | カラー | グレー |
CPUの種類 | Qualcomm Snapdragon XR2 | Snapdragon XR2 Gen 2 | Qualcomm Snapdragon XR2 |
メモリの容量 | 6GB LPDDR4X | 8GB | 6GB |
接続ポート | USB-C, 3.5mmオーディオジャック | USB-C, 3.5mmオーディオジャック | USB-C, 3.5mmオーディオジャック |
外部接続 | Wi-Fi 6, Bluetooth 5.1 | Wi-Fi 6E, Bluetooth 5.2 | Wi-Fi 6, Bluetooth 5.0 |
記憶容量 | 128GB | 128GB, 512GB | 128GB, 256GB |
本体サイズ (mm) | 125 x 190 x 112 | 184 x 160 x 98 | 191.5 x 102 x 142.5 |
重量 (g) | 604 | 515 | 503 |
保証期間 | 1年 | 1年 | 1年 |
自由度 | 3DoF (3自由度、頭の回転や傾きまでを感知) | 6DoF (6自由度、頭の上下左右前後の動きに対応) | 6DoF (6自由度、頭の上下左右前後の動きに対応) |
同梱物 | ヘッドセット、コントローラー1個、充電ケーブル、電源アダプター | ヘッドセット、Touch Plusコントローラー2個、充電ケーブル、電源アダプター | ヘッドセット、Touchコントローラー2個、充電ケーブル、電源アダプター |
発売開始日時 | 2023年5月 | 2023年10月10日 | 2020年10月13日 |
価格 | 60,500円(税込) | 74,800円〜(税込) | 47,300円〜(税込) |
公式ウェブページ | Pico G3 | Meta Quest 3 | Meta Quest 2 |
ガーディアン(境界線)機能 | 非搭載 | 開発者モードで無効にできます | |
Showtime VR(apkファイル)のインストール・アップデート | ウェブ上からダウンロードしたapkファイルを、1クリックでインストール・アップデート可能。又は、PIco Business Suite(無料)を利用したり、ADBコマンドによる一斉インストール・アップデート可能 | Meta社のAppLabからインストール可能(ただし最新バージョンより古くなります)。Showtime VR社からapkファイルで供給される最新バージョンをインストール/ アップデートするには、SideQuest等を利用して手作業でインストール・アップデート。Meta Quest for Business(月額15ドル / 1ヘッドセット)で一斉インストール/アップデートが可能かどうかは未検証 | |
使用開始時のアカウント登録 | 不要 | 必要 | |
物理コントローラー以外の入力手段手段 | VRヘッドセットの本体右に物理ボタン(下の写真参照) | ジェスチャーコントロール | |
apkファイルの直接ダウンロードインストール | 可能 | 不可 | |
対応アプリ | ビジネス用途。多くはない。 | ビジネス用途からエンタメまで幅広く多数 | |
キオスクモード (VRヘッドセットのアプリの起動を、特定のアプリに固定、ユーザーが他の機能にアクセスすることを防ぐ) | VRヘッドセットを開発者モードにすることで設定可能。 | Meta Quest for BusinessやArborXR等のモバイルデバイス管理(MDM)ツールを使用する必要がある。 | |
モバイルデバイス管理(MDM)ツール | PICO Business Suite(無料) | Meta Quest for Business(月額15ドル / 1ヘッドセット)、ArborXR | |
ヘッドストラップの変更 | ヘッドストラップはバッテリーに固定されているために交換不可 | ヘッドストラップは自由に交換可能。様々なものがあるが、Quest2とQuest3ではヘッドストラップに互換性が無いので注意 | |
VRヘッドセット内映像のミラーリング(スクリーンキャスト) | オンライン・オフラインを問わず、パソコンのブラウザ経由で簡単に可能。高性能PCでブラウザを多数開けば、全ユーザーの視点観察・確認も可。詳しくはこちら | やや複雑。 詳しくははこちら | |
使用中(VR(360度動画)再生)中のデバイス温度 ※システム内から報告される温度であり、人体に触れるわけではありません。 | 連続でも摂氏30度半ばくらいで安定 | 連続だと摂氏40度を超えることもある | 連続だと摂氏40度を超える |
それぞれのVRヘッドセットのコントローラー
VR(360度動画)一括制御(一斉再生)用にはどのVRヘッドセットが便利か
VR(360度動画)の一括制御(一斉再生)をするイベントや研修・授業に使う目的で購入するのでしたら、Pico G3をお勧めします。
Meta のQuestシリーズは、ビジネスから個人のエンタメまでオールラウンドに使えるのが魅力ですが、それが故にできることが多すぎ、管理やVR初心者の方への説明が難しい印象です。
Pico G3はそのあたりの割り切りがよくできていて、VRヘッドセット本体にも最低限アプリ操作に必要なボタンが備えられているため、コントローラー無しでもアプリや本体の操作ができるようになっています。又、電源ボタンも誤操作しづらいにように、埋め込み式になっています。
キオスクモード(VRヘッドセットのアプリの起動を、特定のアプリに固定、ユーザーが他の機能にアクセスすることを防ぐ)の設定も簡単にできるので、例えば小さなイベントなどで特定の360度動画再生アプリだけが起動するように設定し、簡単なマニュアルを置くことで、ユーザーにストレス無く操作してもらいやすいです。
又、煩わしいガーディアン(境界線設定)機能が無いのも、研修/イベント用VRヘッドセットとしてPico G3の良い所です。Meta Quest シリーズは開発者モードでOFFにすることができます。
Pico G3とMeta Questシリーズを比較した場合に最大の違いは、対応するアプリの数です。Pico G3は2024年7月現在、アプリストアにあるものは30種類ほどですが、Meta Questシリーズは2700種類近くあります。
Meta Questシリーズ、Picoとも、法人販売の斡旋をしております。お気軽にお問い合わせください。