去る2024年11月に、東京都内某所で行われた医療系の国際学会で、Showtime VRを使用し、200名超の参加者の皆様に医療現場のVR(360度)動画を同時視聴していただくイベントがありました。



目次
機材構成
このイベントでは、合計約230台のVRヘッドセット(Pico G3 200台 + Meta Quest 3 30台)の混成で行われたのですが、その際の機材構成は以下の通りです。

機材一覧
- DHCPルーター
- Ubiquiti EdgeRouter 6P
- PoEスイッチ
- Ubiquiti Unifi US-8-150W
- ネットワークコントローラー(無くてもよし)
- UniFi Cloud Key
- アクセスポイント
- UniFi U6 Pro

Showtime VRでの注意すべき設定
- ネットワーク遅延の可能性をできるだけ下げるため、これらは有線接続することが重要。
- プレイヤーアプリの設定ファイル(config.txt)には、WifiネットワークのSSIDとパスワードを書き込んでおくこと。これにより、VRヘッドセットが近くの他のネットワークに勝手に接続することを防ぐことができます。
- Showtime VRコントローラーアプリを載せるPCには固定IPを割り当てておきます。そして、プレイヤーアプリの設定ファイル(config.txt)には、localServerAddress = ip_of_laptop_with_controllerとして、その固定IPを書き込んでおきます。
- Showtime VRコントローラーアプリのサーバータブでは以下のように設定します。
Showtime VRコントローラーアプリ一般設定画面の解説
現場で生じた課題
このイベントでShowtime VRチームが直面した大きな課題として、本番にVRヘッドセットと制御用PCの接続不良問題が起こりました。本番前の3回のリハーサルでは全く起こらなかったのですが、本番では、参加者の方々が持ち込むスマホやパソコン、そして同時通話ヘッドセットの全てが会場でWifiを使用したために、電波干渉が起こったようでした。

それでも問題なく上映はできました。しかしながら、翌日二回目の上映時にはより万全を期すため、コントローラーアプリで制御信号パケットのデータ量を減らしかつデータの送信頻度をより頻繁にする改善を行いました。そのおかげで第二回目の上映時には、接続不良問題は全く起こりませんでした。
1000台以上のWifi機器が混在する会場での設定


一般設定画面の解説 | Showtime VR Japan Pro (Showtime VRの使い方サポートサイト)
Showtime VR ローカルバージョンのコントローラーアプリの右上には、歯車マークの一般設定ボタンがあります。 ここの設定内容について解説します。以下、最も多機能なUltra…


投稿者プロフィール

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Showtime VRとは、複数台のVRヘッドセットの一斉・同時動画再生や、状態監視が行えるシステムです。管理者が360度動画を一括制御し自由に再生できることで、参加者はまるでその場にいるかのような体験をすることで、より有意義な研修や学習をすることが可能です。Showtime VRとは?
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