
Showtime VRでは、VRヘッドセットをゲストが頭に装着したときだけ自動で再生を開始し、頭からVRヘッドセットを外したら、自動で再生を終了してVRヘッドセットがスリープモードに入る「キオスクモード」という機能があります。
この機能は、VRヘッドセットを利用した展示会などで、一斉制御をせずに、テーブルの上にVRヘッドセットだけを置いておき、ゲストに自由にVR動画を見てもらうというような設定の時に便利です。
Showtime VRに接続し、キオスクモードに設定して再生を開始したVRヘッドセットは、通常はスリープ状態となっています。ゲストがVRヘッドセットを頭に装着したときだけ自動で再生を開始し、頭からVRヘッドセットを外したら自動で動画再生を終了して、VRヘッドセットはスリープモードに入ります。
VR動画は、たとえ前のゲストが動画の途中で視聴をやめたとしても、次のゲストが視聴する際には、また動画の最初から再生されます。
VRヘッドセットの稼働状態とバッテリー状態は、Showtime VRのコントローラーアプリに表示されるので、バッテリー残量が厳しくなってきたVRヘッドセットは回収し、新たなものと交換すればよいだけです。
Showtime VRは、ユーザーが購入したライセンスに設定されている接続数の枠無いであれば、VRヘッドセットを自由に入れ替える事ができます。
以下、Meta Questシリーズ(Quest3、Quest3s、Quest2)においてこのキオスクモードを利用する場合の準備と運用方法を解説します。
Meta Questシリーズ(Quest3、Quest3s、Quest2)の事前設定
Quest外部の確認
Showtime VRのキオスクモードは、Questそれ自体のセンサーとスリープ機能を利用します。
それゆえ、Questに接顔ゴムカバーを嵌めていたり、接顔センサー部分にシールを張ってある場合に誤動作の原因となりますので、それらを外してください。
また、QuestにUSBケーブルを接続し、Meta Developer Hubを通じてパソコンにミラーリング(キャスト)などをている場合には、QuestからUSBケーブルを外します。単に給電目的で、電源やポータブルバッテリーとQuestをUSBケーブルで接続している場合には問題ありません。


Quest内部設定
Showtime VRのキオスクモードを利用する際のQuest の設定は、以下のようにします(2025年6月現在)。
設定 > 一般 > 電源 > 自動起動ON、ディスプレイ:オフは15秒、スリープモードは15秒

Showtime VRのコントローラーアプリとプレイヤー(動画再生)アプリを接続する
パソコンまたはタブレットで、Showtime VRのコントローラーアプリを起動します。
キオスクモードで利用したいMeta QuestのShowtime VRプレイヤー(動画再生)アプリを起動します。同じWifiネットワークに接続していれば、自動でShowtime VRのコントローラーアプリに接続していきます

一度コントローラーアプリに認識されたら、その後Questがスリープ状態に入ってしまっても構いません。Showtime VRのコントローラーアプリに接続する時だけスリープから解除されていればOKです。

キオスクモードで再生する
スリープ状態になっているQuestの内で、どれでも良いので一つ選んで、接願センサー部軽く触れたり実際に頭に被ったりして、Questをスリープ状態から復帰させます。
Showtime VRのコントローラーにもスリープから解除された様子が表示されます。スリープから解除されると、そのQuest(下のサンプルではKRS-Q3という名称になっているもの)の表示が明るくなり、様々な操作可能となります。
スリープから解除したQuestで再生をしたい動画(又はプレイリスト)を素早くクリックします。今回のサンプルでは「2D桐生の帽子屋」という動画です。

スリープ解除したQuestがまたスリープに入ってしまわないように気をつけながら(Questを頭に被り続けるなどして)、①「自動で動画再生デバイスを追加」にチェックを入れ、②「キオスクモード」にチェックを入れ、③「再生」をクリックします。以上です。
「すべて選択」ボタンや、「動画再生中のデバイス」ペイン内にある各VRヘッドセットをクリックしたりする必要はありません。

この操作により、たとえスリープ状態に入っていたQuestでも、ゲストが持ち上げて頭に被った時点でスリープから復帰し、自動でShowtime VRのプレイヤー(動画再生)アプリが動画の再生を開始します。
