Meta ( Oculus ) Quest やPico G3といったVRヘッドセットとパソコンをUSBケーブルで接続し、360度動画/画像データをコピーできるようにします。
Showtime VR の基本的な仕様では、予め個々のVRヘッドセット内にVR動画データを保存しておく必要があります。コントローラーアプリからは、それらの動画データの再生表示に関する制御信号を送ることで、軽量に動作するようになっています。
そのため、Showtime VRローカルバージョンでは、予め使用する全てのVRヘッドセットに、イベントで使用する予定の動画データを保存しておく必要があります。ここでは、手動でVRヘッドセットとパソコンを接続し、一つずつコピーしていきます。
または、クラウドサーバーを利用してwifi経由で複数のVRヘッドセットにVR動画を送ることができますが、後述する、VRヘッドセットごとの設定ファイルは送ることができないため、いずれにせよお手持ちのパソコンとVRヘッドセットをUSBケーブルで直接接続できるようにしておくことをお勧めします。
うまくいかない場合もあるのですが、その理由も解決法も本当に様々です。イベント前にこのような状況になるとパニックになります。とりあえず
など、該当しそうなキーワードで検索をしてひたすら試す方法が一つ。
もう一つは、Quest と接続できるパソコンを2台以上常時確保しておくことです。常時、WIndowsやMacで複数台以上のパソコンからVRヘッドセット内のファイル操作をしておくことができるようにしておく、急にどちらかで問題が起きてファイル操作ができなくなった際に、比較的パニックは少なくて済むと思います。
Windows、Mac共通の事前準備 – Pico G3の場合
非常に簡単です。
Pico G3を開発者モードにします。
その後、「設定」パネルを開き、左メニューから「開発者」をクリックし、USBデバッグをONにするだけです。USBケーブルでPico G3とパソコン( Windows / Mac)を接続すれば、パソコンからPico G3内のファイルを操作できます。
Windows、Mac共通の事前準備 – Meta Questの場合
VRヘッドセット とパソコンをケーブルで接続しても、お互いに認識しないというトラブルの理由の一つは、接続時に使用するUSBケーブルにあることがあります。USB転送規格が3.0以上のものを使います。USB-Cには2.0のものもあります。または、スペックは合っているはずなのになぜかパソコンまたはQuestと相性が悪いケーブルなど。
わからない場合には、とりあえずVRヘッドセット購入時に付属していたケーブルを使用しましょう。また、USB-Cケーブルも、接続が確認できているものを複数用意しておきましょう。テプラなどで「Quest OK」などとラベルを貼っておくのも良いです。
今まで接続がうまく行っていても、突然WindowsがVRヘッドセットを認識しなくなることもあります。USB Type-C – Type Cでうまく接続できていたのが突然だめになり、USB Type-C – Type-Aにしたら繋がったなんてこともありました。また、USBポート(接続口)を変えると接続できたりすることもあります。
また、WindowsからVRヘッドセットを外すときには、きちんと、通常のUSB機器を外す手順を踏むことを忘れないようにしましょう。ケーブルをそのまま引っこ抜くようなことはしないように。
Suddenly, Windows no longer recognises Quest
次に、Meta ( Oculus ) Quest を開発者モードにします。
次に、Meta ( Oculus ) Quest の「設定」アプリから、システム => 開発者と開き、以下の設定を行います。
- ②カスタム設定を有効にする => ON
- ③MTPのお知らせ => ON
- ④物理的空間機能 => OFF
- ⑤ USB Link 自動接続 => ON
WindowsパソコンとMeta ( Oculus ) Quest を接続し、ファイルのやりとりをできるようにする
Windows パソコンとQuest をUSB-Cケーブルで接続します。
すると、Quest 側の画面に以下のように「USBデバッグを許可しますか?」と表示が出るので、「許可する」を選択します(Quest 3はこの表示が出ないこともあります)
次に、「接続したデバイスにファイルへのアクセスを許可しますか?」と表示されますのでこれもまた「許可する」を選択します。
WindowsパソコンとQuest を接続すると、Questのダッシュボード下のメニューバーにある、ベルの形をしたお知らせアイコンに、青い丸がついて、お知らせがあることが表示されます。このお知らせアイコンをクリックします。
すると、次のようなお知らせ一覧が表示されるので「USBが検知されました」というお知らせをクリックします。
すると、以下のようにエクスプローラーにQuestが表れます。「内部共有ストレージ」をクリックすると、Questのファイル構造を見ることができます。この後は、Windowsの通常のファイル操作と同じようにできます。
WindowsとQuestt をUSB-Cケーブルで接続しても認識されない
先程も書きましたが、まずは、USB-Cケーブルを他のものに変えて試してみてください。または、
など、該当しそうなキーワードで検索をして試してみましょう。
Apple MacパソコンとVRヘッドセットを接続し、ファイルのやりとりをできるようにする
Mac とQuestやPico G3などのVRヘッドセット をUSBケーブルでつなぎ、Macからファイル操作をするには、Android File Transferが有名ですが、現在(2023年9月)、M1 Mac / MacOS 13.5.2では使用できなくなっています。
他の方法として、MacDroidは利用可能です。年間2,000円のサブスクリプション制ですが、ほぼ確実に動作するので、お勧めです。
他に、無料でMacからMeta QuestやPico G3のファイル操作ができるのは、自作VRアプリをインストール/削除等の操作を簡単に行うツールである、SideQuestのMacアプリです。SideQuestアプリは、Showtime VRの最新版が提供されるAPKファイルのインストールも可能です。
SideQuestのウェブページの中段ほどに、SideQuestアプリのダウンロードリンクがあります。ここから、アプリをダウンロード・インストールしてください。Advanced Installerの方を使用します。
アプリをインストール後、Questヘッドセットを被ります。
USB-Cケーブルが正常に動作するものであると、以下のような確認画面がでるのでそれぞれ「許可する」を選択します。
その後、SideQuestのアプリを起動させます。以下の写真のように、画面左上に緑色の●とOculus Quest 2等のVRヘッドセットの名称が表示されていたら、お使いのMacとQuest の間でデータファイルのやりとりができる状態になっています。
このSideQuestアプリでは、左上にあるアイコンから様々な操作ができます。
この写真で「APKファイルインストール」となっている、下向き矢印がついたアイコンをクリックすると、Questに手動でアプリのAPKファイルをインストールすることができます。
この「APKファイルインストール」は、Showtime VRのダウンロードページから、プレイヤーアプリ(QuestやWindows PCでVR動画を再生するアプリ)の最新版を、Questにインストールする際に利用できます。
Quest にVR動画ファイルをコピーする際に使用するのは、この「APKファイルインストール」の右隣にあるフォルダアイコンの方です。こちらでは、MacからQuest内のファイルの操作をすることができます。
以下の写真は、MacからSideQuestアプリのファイルマネージャーを通じて、Quest内のファイルを見た場合です。
MacからSideQuestアプリを使ってQuestのファイル操作をする際の注意点があります。
上の写真にある「Showtime VR」フォルダは、一度、QuestでShowtime VRのアプリを一度だけ事前に起動し終了させることで、初めて生成されます。単にShowtime VRのアプリをQuest にインストールしただけでは生成されず、画面に表示もされません。