はじめに
360度動画の非投影表示再生って、なんだそりゃという話ですが、説明します。
通常、Showtime VR WIndows デスクトップ用 Player アプリでは、以下のようにVRヘッドセット内で表示されている360度動画が、スカイボックスと呼ばれる仮想的な360度空間に投影され、VRヘッドセットを通じてゆがみ無く表示されます。
※以下、Showtime VRは略してSVRと呼びます。
これを、スカイボックスへの投影無しに、360度動画をそのまま2D表示できるようにしたのが今回の機能追加の一つです。複数のVRヘッドセットを利用した体験授業や研修などで、360度動画を外部プロジェクターに投影して解説をする際に便利です。
その360度動画の内容や、VRヘッドセットについて全く初めての講師でも、どこに何が表示されているかをすぐに把握し、コメントすることができます。
残念ながら、今のところ、1台のWindows PC上でSVRのプレイヤーアプリを2台同時に起動することはできません。
設定方法
2024年5月11日現在、SVRのWIndows デスクトップ用 Player アプリバージョン5.09で、360度動画の非投影表示再生をするには、プレイヤーアプリのconfig.txtファイルを手動で変更する必要があります。
1 まずは、SVRの公式サイトからWindows版のプレイヤーアプリをダウンロード・解凍します。
2 まずは、SVRアプリを起動します。
ダウンロード・解凍・展開直後のフォルダ構成は以下の通りです。ShowtimeVR.exeを一度クリックしてアプリを起動させてください。
このような表示が出ても、構わず「実行」をクリックしてください。
3 SVRアプリが起動したら、すぐに終了します。
SVRアプリを一度起動させたら、すぐに終了させてください。すると、以下のようにStorageという新しいフォルダが生成されます。
4 再生したい360度動画を「2D」フォルダにコピーします。
SVRでは、再生したいコンテンツ(360度動画他)を、特定のフォルダにコピーする必要画有ります。通常の360度動画の場合は、
Storage/Videos/2D
のフォルダにコピーしてください。
5 config.txt(設定ファイル)の内容に追加をします
次に、Storageフォルダにある、config.txtというテキストファイルを開きます。
config.txtを開いたら、どこでも良いので
という一行を入れて保存します。これで、準備は完了です。
Windows上のSVRのプレイヤーアプリを起動し、コントローラーアプリから360度動画を再生すると、以下のように360度動画の非投影表示で再生されます。
6 360度動画の非投影表示再生をやめたい場合
360度動画の非投影表示再生をやめたい場合には、一度SVRのプレイヤーアプリを終了し、config.txtファイルの内容を書き換えてください。
以下のように「#」を入れればコメントアウトができます。保存して、もう一度SVRのプレイヤーアプリを起動させれば、通常の表示に戻ります。